【2026年現地ルポ】「地 魚 定」の文字に行列ができる理由——市場に出ない未利用魚が起こした、令和の食卓革命
地方の漁港を訪れて驚くのは、外国人旅行者の多さだ。かつては東京の築地や京都の市場に集中していたインバウンドの足波が、今や地方のローカル線やレンタカーに乗って沿岸部の隅々にまで及んでいる。
彼らは高精度なAI翻訳アプリをかざしながら、手書きのメニューと格闘する。マグロやサーモンといった世界基準のネタではなく、その土地でしか食べられない「未知の魚」を求めているのだ。
言葉の壁を超えて手渡されるお膳。一口食べた瞬間に広がる驚きと笑顔。食文化の深い部分での交流が、日本のあちこちの港町で日常風景として溶け込んでいる。