世界的大企業が隠すロゴ刷新の罠とは?競合を凌駕するデザイン戦略
しかし、すべての刷新が賛辞をもって迎えられるわけではない。世界最高峰のデザインコンサルティングファームであるPentagramをはじめとするトップクリエイターたちが指摘するように、安易な流行への迎合は取り返しのつかないブランド毀損を招くリスクを孕んでいる。
近年、多くの歴史的ブランドが過度なシンプル化を推し進めた結果、どれも似通った無個性のサンセリフ体フォントへと陥る「同一化の罠」に直面した。自社の歴史や感情的価値を無視して流行の形状へと無機質に統一されたコーポレートアイデンティティは、長年の顧客との情熱的な絆を絶ち切り、単なる無機質な記号へと成り下がってしまう。真の革新とは、伝統の継承と現代的機能性の絶妙なバランスの上にしか成り立たない。