冬のエアコン設定温度は20度が正解?寒さ対策と電気代節約の真実
節電を試みるユーザーが陥りがちな最大の罠が、「電気代を浮かせようとして風量を『弱』や『微風』に固定する」という操作です。これは完全に逆効果を生みます。
風量を弱にすると、温風が部屋全体に行き渡らずエアコン周囲に熱がこもるため、設定温度に達するまでの時間が大幅に長引きます。結果として、高負荷のコンプレッサー運転時間が長くなり、消費電力量が増大します。エアコン自動運転節電効果は極めて優秀であり、起動時は一気に強風で部屋を暖め、安定後は自動で微弱運転に移行するため、人間が手動で調整するよりも確実に電気代を最小化できます。
また、冬場の真冬日に暖房が突然停止し、リモコンが効かなくなる現象があります。これは故障ではなくエアコン暖房霜取り運転仕組みによるものです。外気温が氷点下近くまで下がると、室外機の熱交換器に空気中の水分が氷結して霜が付着します。これを溶かすために一時的に室内への温風供給を止め、冷媒の流れを逆転させて室外機を温める動作(霜取り運転)が入ります。
霜取り運転中は室温が2〜3度低下するため、寒さに耐えかねて設定温度を一気に28度などに引き上げるユーザーがいますが、これは室外機への負荷をさらに増やし、霜取り運転の頻度を高める悪循環に陥ります。霜取り運転中は設定をいじらず、後述するサーキュレーターや断熱対策で室温の低下を防ぐのが鉄則です。