岡田奈々強盗監禁事件の真相と犯人の行方|時効の背景と現在
事件が発生したのは、真夏の蒸し暑さが残る1977年(昭和52年)7月15日の午前3時頃でした。現場となったのは、東京都港区三田に所在する高級マンションの一室。当時18歳だった岡田奈々さんは、前日のハードなテレビ収録やドラマ撮影を終え、自宅寝室で深い眠りについていました。
静まり返った室内に突如侵入してきたのは、果物ナイフを手にした見知らぬ男でした。男はベランダの窓から侵入したとみられ、物音に気づいて目を覚ました岡田さんに対し、刃物を突きつけて「騒ぐな、殺すぞ」と脅迫。岡田さんはパニックに陥りながらも必死に抵抗を試みましたが、その際に凶器の刃先を掴む形となり、右手親指の付け根や左手首などに計30針を縫う深い切り傷を負う重傷となりました。
男は岡田さんをベッドに縛り付けて自由を奪い、室内にあった現金数万円や貴金属類を強奪。さらに明け方までの約6時間近くにわたり、脅迫を続けながら室内に居座り続けました。当時の警察発表および本人の証言によると、激しい恐怖と出血による激痛に耐えながら、彼女は犯人を刺激しないよう必死に対話を試みたといいます。午前9時前、外が完全に明るくなり周囲の気配が変わったことを察した犯人は、そのまま現場から逃走しました。
犯人が立ち去ったことを確認した岡田さんは、血まみれになりながらも自力で拘束を緩め、階下に住む管理人や所属事務所関係者へ連絡。通報を受けた警視庁三田警察署が直ちに現場へ急行し、病院へ緊急搬送される事態となりました。幸いにも一命を取り留め、身体の致命的な損傷は免れたものの、18歳の若手女性タレントが負った肉体的・精神的ダメージは計り知れないものでした。