意識レベルJcs判定基準完全ガイド!3-3-9度の覚え方と急変対応

意識レベルJcs判定基準完全ガイド!3-3-9度の覚え方と急変対応に関する深掘り解説を詳しく解説いたします。

ジャパン・コーマ・スケール(JCS)は、患者の覚醒度と外界からの刺激に対する反応性を基準にした評価指標です。最大の特徴は、状態を3つの主要カテゴリーに分け、それぞれをさらに3段階に細分化した3-3-9度方式(合計9段階+正常「0」)を採用している点にあります。

日本救急医学会や日本神経救急学会の指導ガイドラインでも示されている通り、数字が大きくなるほど意識障害の程度が重篤であることを意味します。まずは全体像となる意識障害の分類一覧を整理します。

1. 【JCS 1桁(I群)】刺激をしなくても覚醒している状態

患者の目が開いており、自発的に覚醒しているものの、意識清明(JCS 0)とは言えない軽度の意識障害です。

  • I-1:だいたい意識清明であるが、今ひとつはっきりしない(会話のテンポがわずかに遅い、反応に鈍さがある)。
  • I-2:見当識障害がある。時・場所・人物のいずれかが正しく認識できない(「今日は何年何月ですか?」「ここはどこですか?」に誤答する)。
  • I-3:自分の生年月日や名前が言えない。自身のアイデンティティに関わる基本的な情報すら想起できない重度な認知障害状態。

2. 【JCS 2桁(II群)】刺激すると覚醒する状態(刺激をやめると再び眠り込む)

自発的には閉眼して眠り込んでいるが、外界からの呼びかけや身体的接触によって目を開ける中等度の意識障害です。

  • II-10:普通の呼びかけで容易に開眼する。呼びかけるとすぐに目を開け、簡単な応答ができるが、放っておくと再び眠る。
  • II-20:大きな声で呼びかける、または強く身体を揺さぶることで開眼する。通常の会話トーンでは反応しない。
  • II-30:痛み刺激を加えつつ、呼びかけを繰り返すことでかろうじて開眼する。開眼しても簡単な単語を発する程度で、すぐに深い傾眠に陥る。

3. 【JCS 3桁(III群)】刺激をしても覚醒しない状態(目を開けない昏睡)

いかなる強い呼びかけや身体の揺さぶりを行っても開眼しない重度昏睡状態です。ここでは「痛み刺激に対する運動反応」のみを評価します。

  • III-100:痛み刺激に対して、払いのけるような動作(局所化・逃避行動)をする。
  • III-200:痛み刺激に対して、少し手足を動かしたり、顔をしかめたりする(除皮質硬直などの異常屈曲反射を含む)。
  • III-300:痛み刺激に対してまったく反応しない。四肢は弛緩し、自発運動も皆無の最重症昏睡状態。
清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。