クッパとは?料理の語源や雑炊との違いから大魔王の命名秘話まで徹底解説
日本国内において「クッパ」と出会う場所の筆頭は、全国に約1万8,000店舗以上存在する焼肉店です。昭和中期から在日コリアンの食文化が日本の外食産業に定着する過程で、濃厚な肉料理を楽しんだあとのシメや胃を休める一品として独自の進化を遂げました。
焼肉店のクッパとは、主にベースとなるスープの味付けや使用する具材によっていくつかの系統に明確に分かれています。
- カルビクッパ:牛バラ肉(カルビ)を野菜とともにコチュジャンや粉唐辛子ベースのピリ辛スープでじっくり煮込んだ、濃厚でパンチのある定番メニュー。
- ユッケジャンクッパ:牛肉の細切りとゼンマイ、豆もやし、長ネギなどを唐辛子とごま油で炒めて煮立てた、刺激的な辛味と深いコクが特徴のスタミナ系。
- コムタンクッパ:牛のテール(尾)や骨、内臓を何時間も白濁するまで煮込んだ、辛味のない白湯スープ。牛骨のコラーゲンとまろやかな旨味が染み渡る滋味深い味わい。
- タマゴクッパ(野菜クッパ):鶏ガラや牛骨の澄んだスープに溶き卵と季節の野菜を加えた、辛いものが苦手な人や子どもにも愛される優しい味付け。
一方で、韓国クッパの食べ方とマナーには、日本の食文化と異なる重要な礼儀作法が存在します。韓国では食器を食卓に置いたまま食事をするのが基本であり、「ご飯やスープの器を手で持ち上げて食べるのはマナー違反」とされています。金属製のスプーン(スッカラ)を右手に持ち、左手は添えるだけにしてスープとご飯をすくうのが正式な作法です。
また、本場韓国の食堂では、ご飯とスープが別々の器で提供される「タロクッパ(따로국밥)」スタイルも広く普及しています。最初からご飯を全量投入せず、まずスープ本来の塩加減を確かめ、テーブルに備え付けのアミの塩辛(セウジョッ)やタデギ(唐辛子味噌)、カクテキの汁などを自分好みに加えて調味したあと、ご飯を少しずつ浸しながら食べるのが現地の流儀です。