「電気がつく」の漢字は点く?付く?公用文の正解と使い分けを解説

「電気がつく」の漢字は点く?付く?公用文の正解と使い分けを解説についての真相をご紹介します。

SNSやQ&Aサイトの投稿を検証すると、「スマートフォンの画面が付かない」「オフィスの照明が付いた」といったように、「付く」と表記してしまう例が後を絶ちません。なぜこれほどまでに誤用が定着しているのでしょうか。

出版社の校閲担当者や現役ライターへの取材・現場調査によると、以下の2つの心理的・習慣的要因が浮き彫りになっています。

第一に、「電源が入る」という感覚が「機能が付帯する」というニュアンスに脳内で変換され、「電源が付く」「電気が付く」と連想してしまう点です。機械や設備に電源が備わっている状態を「付く」と結びつけてしまうケースが目立ちます。

第二に、「気が付く」という慣用句の存在です。「気がつく」を漢字変換するとパソコンやスマホでは当たり前のように「気が付く」と変換されます。この「気」と「電気がつく」の「電気」が混ざり合い、「電気が付く」と変換候補を選んでしまうトラブルが多発しています。

ビジネスメールにおいて「会議室の電気が付かない」「照明が点かない」といった誤字・迷いを含む文章を送ると、受け手によっては教養やビジネス文書マナーに対する疑問を抱かせるリスクがあります。フォーマルなビジネス連絡では、平仮名で「電気がつかない」とするか、「照明が点灯しない」「電源が入らない」といった明瞭なビジネス用語に言い換えるのが賢明な対応です。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。