失敗しない干し柿の吊るし方完全ガイド!枝なし裏ワザとカビ対策
干し柿作りにおいて、吊るす前の下処理が完成品の衛生状態と仕上がりを左右します。作業工程ごとの要点を押さえておく必要があります。
まずは渋柿の選別とヘタ周りの処理です。実が熟して柔らかくなりすぎているものは干している最中に落下しやすいため、果肉が硬く締まった渋柿(平核無柿、愛宕柿、蜂屋柿など)を選びます。
【ステップ1:ヘタの処理】
柿のヘタについている「ガク(緑色の平らな葉部分)」をハサミで丸く切り落とします。このとき、果軸(枝)は絶対に切り落とさないよう注意してください。ガクの隙間に雨水や汚れが溜まるとカビの温床になるため、実の際まできれいにトリミングするのがプロの鉄則です。
【ステップ2:皮むき】
ピーラーまたは包丁を使い、ヘタ側から先端に向かって縦方向に皮をむきます。ヘタの周囲に薄く皮を残すように帯状にむくと、乾燥中の果肉の縮みによる落下を防げます。表面に凹凸やすじが残らないよう、均一の厚さでむくことが均等な乾燥につながります。
【ステップ3:熱湯消毒の手順と時間】
皮をむき終えたら、直ちに殺菌処理を行います。大鍋にたっぷりの湯を沸騰させ、紐を結んだ柿を「沸騰した湯の中に5秒〜10秒間」完全に浸します。10秒以上浸すと果肉の表面組織が煮崩れて水分が出やすくなるため、長湯は厳禁です。この一瞬の熱処理により、果皮表面の野生酵母やカビ菌を熱変性させて死滅させます。
熱湯から引き上げた後は清潔なペーパータオル等で水分を拭き取るか、アルコール度数35度以上のホワイトリカー(焼酎)や食品用アルコールスプレーを吹きかけると、より強固な防カビ皮膜を形成できます。