Dmm亀山敬司の正体と総資産|顔出しNgの真相と帝国の現在地
亀山敬司氏の歩んできた軌跡は、日本のエリート起業家像とは正反対の泥臭い生存の歴史です。1961年に石川県加賀市で生まれた亀山氏は、高校卒業後に上京して専門学校へ進むものの、すぐにドロップアウト。露天商や喫茶店経営、プールバーなど、生きるためにありとあらゆる商売を経験しました。この初期の現場経験が、数字や理論だけに頼らない卓越した「商人としての嗅覚」を養う土台となります。
転機が訪れたのは1980年代後半、地元・石川県に戻って開業した小さなレンタルビデオショップでした。当時、大手のTSUTAYAなどが台頭するなか、地方の零細店舗が生き残るために着目したのが成人向けビデオ(アダルトコンテンツ)の取り扱いです。需要が高いにもかかわらず世間体が悪く、大手企業が本格参入しづらい領域に活路を見出した亀山氏は、単なるレンタル業にとどまらず、自前での映像制作や版権管理、流通卸へとバリューチェーンを急速に拡大していきました。
そして1990年代後半、インターネットの胎動をいち早く察知した亀山氏は、1998年に動画配信サイトを立ち上げます。ブロードバンド回線が普及する以前のダイヤルアップ接続時代から動画データの圧縮・配信技術に莫大な先行投資を行い、DMM創業ストーリーの決定的な転換点を迎えました。世間の嘲笑や偏見を受け流しながら、テクノロジーの波を確実に捉えて巨額の利益を吸い上げるこのアプローチこそ、後の巨大帝国を築く原動力となったのです。