ビスとは?ネジ・ボルトとの違いや種類・下穴の極意をプロが徹底解説
近年の電動工具の普及に伴い、DIYでもプロ仕様のインパクトドライバーを手にする人が劇的に増えました。しかし、この高出力工具の特性を理解していないがゆえに、ビス頭の十時穴を削り潰してしまう「カムアウト(なめ)」に頭を抱える初心者が後を絶ちません。
インパクトドライバーは、回転方向に強力な打撃(インパクト)を加えて太いビスをねじ込む構造になっています。手首の力だけで支えようとすると、打撃の瞬間にビットの先端が浮き上がり、高速回転する金属ビットがビスの頭をやすりのように削り落としてしまいます。
現場の職人が徹底している基本姿勢は「押し7割、回し3割」です。体幹を使ってドライバーの後端からビスの中心軸に向けて一直線に強い荷重をかけ続けながら、トリガーは最初はミリ単位で引き、ネジ山が木に噛み合ってから徐々に回転速度を上げていきます。また、ビスのサイズが「No.2(2番)」であるのに対し、間違えて「No.1」の細いビットを使っていないかを必ず確認してください。わずか0.5mmの番手違いが、取り返しのつかない部材破壊を招きます。