ロッテは日本企業か韓国企業か?複雑な資本関係と創業の真相を追う
事業規模では韓国側が圧倒しているにもかかわらず、なぜ「ロッテは日本企業なのか」という議論が決着しないのか。その核心は、グループの頂点に君臨する極めて特殊な資本関係のねじれ構造にあります。
ロッテグループ全体の支配構造を上流から辿ると、以下のようなピラミッドが浮かび上がります。
- 光潤社(こうじゅんしゃ):東京都府中市に登記されている非上場の資産管理会社。重光一族が株式の大部分を保有。
- ロッテホールディングス(日本法人):グループの統括持株会社。光潤社が議決権の約28%以上を握る筆頭株主であり、従業員持株会などが脇を固める。
- ホテルロッテ(韓国法人):韓国ロッテグループの事実上の持株会社。この株式の約99%を、日本のロッテホールディングスおよび日本の関連投資会社が保有。
- 韓国ロッテ傘下各社:ホテルロッテやロッテ持株を通じて、ロッテケミカルやロッテショッピングなどの主要企業を傘下に収める。
つまり、「日本の小さな資産管理会社(光潤社)と日本法人(ロッテHD)が、韓国の巨大財閥全体を法的に間接保有・支配している」という構造です。莫大な利益を生み出す韓国の事業体の上流に日本の組織が存在するため、韓国側からは「なぜ韓国国民の購買によって得た巨額の国富が、日本法人へ吸い上げられるのか」という強い批判が定期的に巻き起こる構造的要因となっています。