グラスワンダー有馬記念連覇の真相!4Cm差の死闘と的場均の勝因
グラスワンダーが有馬記念を連覇し、宝塚記念を含めて「グランプリ3連勝」という偉業を成し遂げられた背景には、単なる精神論を超えた馬体構造とコース適性の秘密がありました。
第一に挙げられるのが、中山芝2500mという特殊なトリッキーコースへの圧倒的適性です。中山競馬場は内回りでコーナーを6度回り、最後に急坂が待ち構えるタフなレイアウトです。東京競馬場のような直線の長い瞬発力勝負とは異なり、小回り適性と急坂を苦にしないパワー、そして自らレースを動かす機動力が要求されます。グラスワンダーの父Silver Hawk(ロベルト系)が伝える強靭なパワーと底力は、冬の荒れた中山の馬場において真価を発揮しました。
第二に、「的場均という職人騎手」の冷静な戦術眼です。「仕事人」「ヒットマン」の異名を取った的場騎手は、相手が誰であれ決して呑まれることなく、グラスワンダーが最も力を出せるスパート地点を熟知していました。1999年の有馬記念において、スローペースを察知して3コーナー手前から自らロングスパートを仕掛け、スペシャルウィークの切れ味を削ぎ落とす消耗戦に持ち込んだ判断こそが、最後の4cmを生み出した最大の勝因です。