東京学芸大学教育学部の偏差値と難易度推移!レベル低下の真相

東京学芸大学教育学部の偏差値と難易度推移!レベル低下の真相の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

受験掲示板やSNS上で「東京学芸大学は昔より入りやすくなった」「難易度が急落した」と書き込まれるケースが散見されます。かつて東京教育大学(現・筑波大学)と並び称され、東大・一橋落ちの優秀層を多数集めていた時代を知る教育関係者から見れば、変化を感じるのも無理はありません。しかし、予備校関係者や学芸大OBへの取材を進めると、この「レベル低下説」には3つの構造的なカラクリが存在します。

第1の要因は、全国的に深刻化している「教員勤務環境問題と教職離れ」です。部活動指導や長時間残業が社会問題として大々的に報道された結果、国公立大学の教育学部全体で一般選抜の志願倍率が軟化傾向にあります。かつて倍率4〜5倍が当たり前だった人気学科でも、現在は2.5〜3.5倍前後に落ち着きを見せており、これが「易化した」という体感を生んでいます。

第2の要因は、「2015年以降のカリキュラム大改編(ゼロ免課程の再編)」です。かつて学芸大学には教員免許を取得しない文理系「情報・社会・環境・教養系課程(通称:ゼロ免)」が存在し、都心の総合大学の併願先として極めて高い偏差値を記録していました。このゼロ免課程が文部科学省の要請により縮小・改編され、現在の「教育支援専攻(E類)」へと枠組みが変わり、募集人員や選抜方式が変化したことが偏差値指標の数値変動として表れました。

第3の要因は、新課程入試(情報Iの導入等)による国公立敬遠と推薦選抜の拡大です。国立志望者の負担増から私立専願へシフトする層が増加したこと、そして学芸大学自身が学校推薦型選抜や総合型選抜への定員シフトを進めたため、一般選抜の定員母数がタイトになり、倍率と偏差値の読みが難しくなった側面が指摘できます。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。