ムカデとヤスデの違いは?見分け方・毒性と正しい駆除対策

ムカデとヤスデの違いは?見分け方・毒性と正しい駆除対策とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

初夏、特に梅雨入り前後の6月から7月にかけて、住宅街の基礎コンクリートやブロック塀、道路一面をヤスデが埋め尽くす現象が全国各地で発生し、住民トラブルや苦情の原因となります。

ヤスデが突如として大量発生する背景には、降雨量と湿度、そして生息環境の変化が密接に関わっています。ヤスデは乾燥に極めて弱く、普段は庭の落ち葉の下や側溝のヘドロ、腐葉土の中で生活しています。しかし、梅雨期の長雨によって地中の酸素濃度が低下し溺死の危機に瀕すると、一斉に高所を目指して地上へ這い出します。コンクリート壁や家屋の外壁を無数に登り始めるのは、水没を逃れるための本能的な避難行動です。

ここで重要なのは、生態系におけるヤスデの役割です。森林や土壌において、ヤスデは落ち葉を食べて分解し、良質な団粒構造の土壌を作る「分解者(益虫)」として機能しています。しかし、住宅地に侵入し壁面を埋め尽くすことで、その見た目の嫌悪感と悪臭から「不快害虫」として扱われるという二面性を抱えています。

対照的に、同じく不快害虫の代表格とされるゲジゲジが益虫と呼ばれる理由は、その圧倒的な捕食能力にあります。ゲジゲジは人間に対して毒を注入することも異臭を放つこともなく、家屋内に潜むゴキブリ、ダニ、南京虫、シロアリなどを驚異的なスピードで追いつめて捕食する「天然の害虫駆除ハンター」です。見た目のグロテスクさゆえに忌み嫌われますが、衛生面・実害面でのリスクは3種の中で最も低いと言えます。

斉藤 蓮

斉藤 蓮

デジタルマーケティングコンサルタント

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。