サヘラントロプスとは?700万年前の最古人類化石と二足歩行の真相

サヘラントロプスとは?700万年前の最古人類化石と二足歩行の真相とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

サヘラントロプス・チャデンシスの登場によって、人類進化の系統樹はより深く、立体的なものへと書き換えられました。後代の代表的な初期人類と比較すると、その進化段階の特異性が浮き彫りになります。

約440万年前に生息したアルディピテクス・ラミダス(代表例:ラミダス猿人「アルディ」)は、樹上生活に適した親指の外転構造(手のように物を掴める足)を持ちつつ二足歩行を行っていました。サヘラントロプスはアルディピテクスよりもさらに約250万年も古い時代に位置しながら、すでに二足歩行の基礎的骨格を備えていたことになります。

また、約390万〜290万年前に繁栄したアウストラロピテクス・アファレンシス(代表例:「ルーシー」)と比較すると、アウストラロピテクスの脳容量は約400〜500ccへと拡大し、完全に地上での二足歩行に適応した骨盤構造を持っています。サヘラントロプスは、ヒト属(ホモ・サピエンスなど)へと続く長大な進化の樹形図において、チンパンジーとの共通祖先から枝分かれした直後の「幹」に最も近い位置を占めているのです。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。