『うる星やつら』メガネの正体とは?千葉繁の怪演と令和版不在の理由
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メガネを語る上で欠かせないのが、原作漫画と旧アニメ版の決定的な違いです。高橋留美子による原作漫画には、メガネという固定された主要キャラクターは存在しません。原作初期にあたるの悪友として登場するモブ生徒(サトシらしき人物)はいたものの、ストーリーの中心を担う存在ではありませんでした。
この無名のモブキャラクターに目をつけ、劇的な改造を施したのが、当時チーフディレクターを務めていた押井守監督です。押井監督は、原作の持つドタバタラブコメディの骨格を活かしつつ、自身の作家性や思想を投影するインターフェースとしてメガネと親衛隊を再構築しました。
高橋留美子の原作漫画における「諸星あたるの友人枠」が白井コースケらであったのに対し、押井守体制のアニメ版ではメガネたちがそのポジションを奪取。原作者の手を離れ、アニメ制作陣の狂気と実験精神によってゼロから育て上げられた稀有なキャラクター、それがメガネの誕生経緯です。