ケサランパサランの正体とは?幸運の都市伝説と科学の真実を徹底解剖
オカルトやロマンの領域にとどまらず、生物学・植物学・鉱物学の観点からも長年にわたり正体の特定が進められてきました。現在、専門家の間で分類されているケサランパサランの科学的実態は、大きく分けて「植物性」「動物性」「鉱物・化学物質性」の3系統に集約されます。
第一に最も発見例が多いのが「植物の種子冠毛(綿毛)」です。キク科のフジアザミやオオハンゴンソウ、ガガイモ科の植物の種子には、風に乗って遠くへ飛ぶための長く白い冠毛が付着しています。これらが風や雨によって種子から外れ、複数の冠毛同士が空気中で絡み合って球状になったものが、ケサランパサランとして目撃されるケースの大半を占めます。
第二に山林や農村部で発見されるのが「動物性の毛玉」です。フクロウ、トビ、オオタカなどの猛禽類は、ウサギやネズミ、小鳥を丸呑みした後、消化できない骨や体毛を口から吐き出します。これを「ペリット」と呼びます。胃液や消化酵素で脱色され、胃の収縮運動によって球状に固まった純白の毛玉が乾燥して風アウトされ、地上を転がっている状態のものです。
第三に、昆虫が分泌する分泌物や鉱物結晶の塊です。タケアブラムシなどの幼虫が分泌する白い蝋(ロウ)状の綿毛が集合したものや、特定の土壌環境で生じる綿状の結晶が浮遊する現象も報告されています。