70代の理想血圧は?最新ガイドラインが示す基準値と隠れたリスク
なぜこれほどまでに厳格な管理が推奨されるのか。その背景には、血管の老化が引き起こす深刻な病態がある。厚生労働省が公表する主要死因のデータを見ても、高齢期における循環器系疾患の占める割合は極めて高い。自覚症状がないまま静かに進行する血管の硬化、すなわち動脈硬化症は、まさに命を脅かす静かな脅威だ。
高い圧力が血管壁にかかり続けると、血管の内腔は狭くなり、しなやかさを失っていく。その果てに待っているのが、ある日突然襲いかかる脳卒中や心筋梗塞だ。手足の麻痺や言語障害、重篤な後遺症を残すリスクを減らすためには、症状が出る前の予防的な血圧管理以外に道はない。