2026年、張本智和が到達した「絶望と覚醒の先」——世界王座を脅かす真のエースへ
技術的な変革も目覚ましい。
現在の張本の代名詞とも言えるのが、超前陣での「カウンターの精度」だ。相手が強烈なドライブを打ち込んできた瞬間、球の跳ね際を極限まで早い打点で捉え、相手の逆をつくコースへ素早く押し戻す。この一連の動作が、2026年に入りさらに削ぎ落とされた。
メンタル面での脱力も功を奏している。以前はポイントを奪われた際に焦りが表情に出る場面も見られたが、現在はどんな窮地に陥ろうとも視線が揺らぐことはない。「1球の失点に一喜一憂せず、目の前のボールだけに集中する」。このシンプルな思考法が、土壇場での逆転劇を生み出す最大の武器となっている。