元読売テレビ清水健アナの現在『Ten. 』降板劇の真相と福祉の今
退社後に上梓された手記『112日間のママ』は、多くの人々の心を揺さぶった。長男を産み落とし、わずか112日で息を引き取った妻との壮絶な闘病記である。著書は瞬く間にベストセラーとなり、同名のエッセイやドキュメンタリーを通じても広く知られることとなった。だが、彼はこの本を単なる「悲劇の記録」で終わらせるつもりは毛頭なかった。
著書から得た印税や自らの想いを注ぎ込み、彼が立ち上げたのが「一般社団法人清水健基金」だ。大切な人を失った絶望を、誰かの支援に変換する。その一歩を踏み出すまでに、どれほどの葛藤があったかは想像に難くない。悲しみに閉じこもるのではなく、同じように病で苦しむ患者やその家族、そして現場で闘う医療従事者へ手を差し伸べること。それが、彼が見出した自らの生きる意味だった。