毛嚢炎とは?ニキビとの決定的な違いと放置厳禁の理由【2026最新】
鏡を見たときに現れた赤い発疹が「毛嚢炎」なのか「ニキビ(尋常性痤瘡)」なのかを識別することは、治療の成否を分ける最重要ステップです。両者は一見すると同一の吹き出物に見えますが、皮膚内部で起きている病態生理はまったく異なります。
決定的な違いは「面皰(めんぽう / コメド:皮脂や角質による毛穴の詰まり)」が存在するかどうかです。ニキビは過剰な皮脂分泌と角化異常によって毛穴の出口が塞がり、その内部でアクネ菌が増殖して炎症を起こします。そのため、炎症部位の中心に角栓や皮脂の芯が存在します。
一方、毛嚢炎は毛穴が詰まっている必要はありません。カミソリ傷や摩擦、毛抜きによる微小な表皮損傷から「黄色ブドウ球菌」や「表皮ブドウ球菌」などの細菌が毛包内部に直接侵入し、化膿性の炎症を引き起こします。そのため、中心部に芯(コメド)がなく、均一な赤みやドーム状の小さな白膿疱(膿のたまり)が形成される特徴があります。