笑いの新時代を解き明かす!人気コンビ芸人の結成秘話と劇場最前線
「最初はただの居酒屋のノリでしたよ」――そう苦笑しながら打ち明けるのは、近年賞レースを賑わせている実力派コンビのボケ担当だ。高校の同級生、養成所でたまたま席が隣だった者同士、あるいはSNSの公募掲示板で意気投合した赤の他人に至るまで、結成のドラマは千差万別だ。だが、過酷な下積み時代を突破するコンビに共通するのは、単なる「仲の良さ」を超えた冷徹なまでの利害の一致と、補完関係にあるセンスの噛み合わせである。
最大手事務所である吉本興業の巨大な劇場網で鍛え上げられるコンビもいれば、マセキ芸能社のように少数精鋭の温かみと個性を尊重する環境で独自の花を咲かせる者もいる。ブレイクの登竜門とされるM-1グランプリのファイナリストたちでさえ、舞台袖では「相方の顔を見たくない時期があった」と告白することも珍しくない。ネタ作りの主導権をめぐる衝突や、ギャラ折半のリアルな金銭事情など、華やかなスポットライトの裏には生々しい葛藤の歴史が刻まれている。そして今、次世代の若手たちはその痛みを隠さず、むしろコンテンツとして開示することでファンとの距離を極限まで縮めている。