【経歴】 辻村 深 月 新刊 私服&私生活最新ショット #654
多くのファンが指摘するのが、大ヒット作『かがみの孤城』との精神的な繋がりだ。居場所のない子どもたちに寄り添い続けた辻村の温かい眼差しは、本作でも健在である。形は変われど、傷ついた魂を救い上げようとする著者の強い意志が、物語の根底に静かに流れている。
大人になりきれない大人たちと、早く大人にならざるを得なかった子どもたち。両者の葛藤が交錯する中で提示される「救い」の形は、決して安易なハッピーエンドではない。それでも、読後に一筋の光を感じさせる力強さがある。