乳がんの種類の違いとは?サブタイプ別の特徴と最新治療・予後を徹底解説

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Q1:非浸潤がん(DCIS)と診断された場合、抗がん剤治療は必要ですか?
A1:原則として抗がん剤(化学療法)は不要です。非浸潤がんはがん細胞が血管やリンパ管に入り込んでいないため、手術によって病変を完全に取り切ることができれば遠隔転移のリスクがありません。乳房温存手術を行った場合の局所再発予防としての放射線治療や、ホルモン受容体陽性の場合のホルモン療法が検討されることはありますが、全身化学療法は行われません。

Q2:ルミナルA型とルミナルB型はどうやって見分けるのですか?
A2:生検や手術で採取した病変組織の「Ki-67値(細胞増殖マーカーの陽性率)」や「HER2タンパクの発現状況」、および「多遺伝子アッセイ(オンコタイプDX等)」の結果から総合的に判断します。一般的にKi-67値が低く(14〜20%未満など施設基準による)HER2陰性であればA型、Ki-67値が高値またはHER2陽性であればB型と分類されます。

Q3:トリプルネガティブ乳がんは治りにくいと聞いて不安です。生存率は改善していますか?
A3:大幅に改善しています。標的受容体を持たないため過去には治療選択肢が限られていましたが、現在は術前化学療法の段階で免疫チェックポイント阻害薬を併用することでがん細胞が完全に消失する割合(病理学的完全奏効率)が大きく向上しました。術後にがんが消失した患者の予後は極めて良好であり、最新のADC製剤の導入も相まって治療成績は目覚ましい進歩を遂げています。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。