スーパーボランティアおじさん尾畠春夫の現在!無償奉仕の真相
彼が全国的な注目を集めるきっかけとなったのは、行方不明者捜索ボランティアとしての圧倒的な実績だった。警察や消防の大人数が捜索に難航するなか、長年の登山経験で培った直感と子どもの行動心理を読み切る眼光で、遭難者を速やかに救出し続けてきた。だが、その卓越したスキルの背後には、想像を絶する現場での経験が蓄積されている。
2011年の東日本大震災。発生直後に大分から駆けつけた彼は、宮城県南三陸町に入り、約500日間にわたって車中泊を続けながら泥にまみれた。瓦礫の撤去だけでなく、津波に飲み込まれた写真集や位牌を手作業で丁寧に洗い流し、遺族のもとへ届ける日々。被災者の深い悲しみに寄り添い続けたあの500日間の記憶こそが、どんな過酷な現場であっても退かない彼の強い骨格を作り上げた。