寝屋川殺人事件の真実 独占取材と裁判記録が明かす未公開捜査の深層
2015年8月13日の深夜、猛暑が続く街の静けさの中で事件は起きた。被害者の少年少女は、友人らと別れた後、駅近くの商店街周辺で時間を過ごしていた。だが、夜が明ける頃にはその足跡はぷっつりと途絶えていた。監視カメラには、ふたりが街頭を歩く姿と、その周囲を徘徊する一分の隙もない不審な乗用車の影が捉えられていた。
事件解明に向けて動き出した大阪府警察は、Nシステム(自動車ナンバー自動読取装置)の解析や、防犯カメラ画像の高度なデジタル復元を全力を挙げて実施した。その執念の捜査線上に突如浮上したのが、過去にも酷似した連れ去り事件で服役歴のあった山田浩二(受刑者)だった。警察の手が犯行車両に迫るなか、車内から発見された微小なDNAや血痕が、事件の凄惨さを物語っていた。捜査員が男の自宅へ踏み込んだ瞬間、事件は決定的な局面を迎えた。