どこからが悪口?批判や愚痴との境界線と知っておくべき法的リスク

どこからが悪口?批判や愚痴との境界線と知っておくべき法的リスクについて重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

組織内における言動の適正化が叫ばれる中、職場での悪口とパワハラ該当性は管理職から一般社員まで全員が把握すべき重大なテーマです。

厚生労働省のガイドラインでは、パワーハラスメントを「優越的な関係を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、労働者の就業環境が害されるもの」と定義しています。悪口はこのうち「精神的な攻撃」に分類されます。

どこからが悪口になるかの基準と業務指導の分かれ目は、以下の3要素で判断されます。

1つ目は「業務上の必要性」です。業務の進め方や成果に対する客観的なフィードバックは正当な指導ですが、業務に関係のない個人の性格、プライベート、外見に対する言及は一発でアウトとなります。

2つ目は「相当性(態様)」です。他の社員がいる前で大声で怒鳴りつける、人格を否定するような暴言(「親の顔が見てみたい」「給料泥棒」など)を浴びせる行為は、たとえ業務上のミスを注意する目的であっても指導の範囲を逸脱した違法なパワハラと判断されます。

3つ目は「継続性と頻度」です。執拗に特定の個人を無視したり、仲間外れにしたりする行為も「人間関係からの切り離し」としてパワハラに該当します。企業側も職場環境配慮義務違反として使用者責任を問われるリスクを抱えています。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。