「カッコいいとは、何か」時代を超えて響く『紅の豚』キャストたちの凄みと、語り継がれる奇跡の配役裏話
アメリカからやってきた野心溢れる撃墜王、ドナルド・カーチス。彼を演じたのは、今や日本を代表する名優・大塚明夫だ。当時はまだ30代前半。若き大塚が演じるカーチスは、自信過剰でどこか憎めない愛すべきライバルとして強烈な印象を残した。
ポルコとの空戦、そして海岸での殴り合いの決闘。大塚明夫のパワフルで伸びやかな演技は、単なる悪役に留まらない「もう一人の主人公」としての華を与えた。ポルコの静かな渋みと、カーチスの動的な若々しさ。この二大男性声優の掛け合いこそが、劇中のダイナミズムを生み出している。