「しこってる」は下ネタじゃない?方言の驚くべき意味と誤解の真相
なぜ「しこる」という言葉に「格好をつける」や「凝る」という意味が宿ったのでしょうか。その語源を紐解くと、古代から中世の日本語へと行き着きます。
有力な説の一つが、古語の「諄る(しこる:着飾る、得意がる、気取る)」に由来するというものです。古文の世界でも、華美に身なりを整えて誇らしげに振る舞う様子を「しこる」と表現していました。また、工夫を凝らす意味の「趣向(しこう)」や「仕込む」が転じたとする説、さらには歌舞伎の立ち居振る舞いや見得を切る所作に関連するという見解も存在します。
一方、身体が凝る意味の語源は、古代語の「醜(しこ)」「頑(しこ)」など、強固で頑丈なものを表す言葉に連なります。相撲の「四股(しこ)」と同じ語源的背景を持ち、力強さや硬さを表す言葉として発展しました。つまり、現代人が下ネタとして連想する俗語よりもはるか昔から、由緒正しい日本語として存在していたのです。