リニア時代目前、名古屋の心臓部で起きている地殻変動——「中村 区」の超高層未来図と路地裏カルチャー最前線
超高層ビル群の影から西へ少し足を伸ばすと、空気の質がガラリと変わる。中村公園周辺は、言わずと知れた豊臣秀吉の誕生地だ。巨大な赤鳥居が静かに見下ろす参道沿いには、かつての城下町の区画が今なお色濃く残されている。ハイテク都市のすぐ隣に、豊臣期から続く歴史のバックボーンが脈打っているのだから面白い。
最近では、この歴史資源を現代的な解釈で魅せる試みが活発だ。スマートフォンのAR機能を活用した史跡ガイドツアーや、地元の伝統工芸品を扱うモダンなショップが参道沿いに点在し始めた。単なるノスタルジーではなく、歴史を「今生きるコンテンツ」として再定義する動きが、若い旅行者や外国人観光客の心を捉えている。