2026年、東京で最も静謐な革新。南青山の隠れ家で目撃する「日本茶の未来」と未知なる五感の覚醒
ここで味わえる茶葉の多くは、櫻井氏が自ら全国の産地へと足を運び、生産者と直接対話を重ねて買い付けたものだ。静岡、鹿児島、京都、福岡。気候風土の違いはもちろん、茶農家の情熱や実験的な試みが詰まった「マイクロロット(小規模生産)」の茶葉が揃う。
一般的な市場には出回らないような、単一農園・単一品種の煎茶は、栽培された土地のテロワールを顕著に物語る。旨味が爆発するような一煎目、清涼感のある渋みが引き立つ二煎目、そして香ばしさが残る三煎目。煎を重ねるごとに変化する味わいのグラデーションは、まるで一冊の短編小説を読み進めるかのような高揚感をもたらしてくれる。