黒板塀を染め上げる角館の桜!満開予想と混雑回避の裏ワザ特報
角館の春を象徴する風景といえば、重厚な武家屋敷が立ち並ぶ角館武家屋敷通りだ。この地に咲く「角館のシダレザクラ」は、162本が国の天然記念物に指定されている貴重な文化遺産である。漆黒の黒板塀から溢れ出るように咲き誇る垂れ桜の姿は、まるで時が止まったかのような錯覚を覚えさせる。
この美しき景観の始まりは江戸時代にまでさかのぼる。角館佐竹家の北家二代目当主である佐竹義隣の妻が、京の公家から輿入れした際、嫁入り道具の中に携えてきた3本の桜の苗木が起源と伝えられている。京の優美な文化が東北の地に根を下ろし、数百年を超えて今なお咲き誇るストーリーは、現地を歩く旅人の胸を強く打つ。