2026年、なぜ「陰キャの英雄」は世界を揺らし続けるのか——『ぼっち・ざ・ろっく!』が起こした旋風の現在地
「結束バンド」の楽曲は、単なるアニメのキャラクターソングの域を完全に脱している。アジアン・カンフー・ジェネレーションをはじめとする2000年代日本のオルタナティヴ・ロックの系譜を引き継ぎつつ、現代的なエッジの効いたアンサンブルと技巧的なアレンジが施されたサウンドは、海外の音楽批評メディアでも高く評価された。
Pitchforkをはじめとする海外主要メディアが日本のロックの新たな波として「結束バンド」に言及したことは、アニメ音楽の概念を拡張した。ポップでキャッチーなメロディの裏に潜む、疾走感あふれるギターカッティングと変則的なリズム隊のグルーヴ。その本質的な音楽のクオリティの高さが、アニメファン以外の純粋なロック好きをも巻き込む原動力となった。