世田谷ラブストーリーのコードと弾き方|初心者も原曲再現できる完全攻略
無料コード検索サイトの普及により、誰でも手軽にコードネームを参照できるようになりました。しかし、ここには大きな落とし穴が存在します。「世田谷ラブストーリー」を弾く際、ネット上で表記されている「E - B - C#m - A」という一般的なコード進行をそのまま押さえて鳴らすと、原曲が持つ独特の「翳り(かげり)」が綺麗さっぱり消え失せてしまうのです。
これこそが多くの演奏者が直面する「なんか曲の雰囲気と違う」という違和感の正体です。清水依与吏氏が紡ぎ出すコードワークの真髄は、「テンションノートの持続」にあります。具体的には、通常のAコードを押さえるのではなく、2弦のB音(開放弦)を鳴らし続ける「Aadd9」を選択すること。また、Bコードの際にも完全にセーハするのではなく、1弦・2弦を開放したまま響かせる「Bsus4」や「Badd11」的な響きを維持しています。
「簡単コードだから音を減らせばいい」というのは早計です。むしろ、指をバレーコードの形に固めるよりも、指を1〜2本浮かせて開放弦を鳴らすフォームのほうが、左手の押弦力は少なくて済みます。ネット上のプレーンなコード記号を鵜呑みにせず、2弦や1弦の開放弦を積極的に鳴らし続けるフォームこそが、最も省力で、かつ最も原曲に近いサウンドを生み出す近道です。