花粉症とアレルギー性鼻炎の違いとは?原因・見分け方と対策を解剖

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アレルギー性鼻炎の薬物治療は、かつてのように「眠気と引き換えに症状を抑える」時代から大きく変貌を遂げた。現在の標準治療薬である第2世代抗ヒスタミン薬は、脳内のヒスタミン受容体をブロックする割合(脳内移行性)を極限まで抑えた設計が主流となっている。仕事や車の運転に支障をきたす「インペアード・パフォーマンス(集中力低下や判断力鈍麻)」を起こしにくい薬剤が豊富に揃っており、ライフスタイルに合わせた選択が可能だ。

鼻づまりが極めて強い中等症から重症の症例に対しては、局所作用に優れ全身への副作用が極めて少ないステロイド点鼻薬が併用される。炎症そのものを強力に鎮火させるため、ガイドラインでも第一選択薬として推奨されている。

そして、対症療法にとどまらない根治を目指す手段として定着したのが舌下免疫療法(SLIT)だ。アレルゲンを微量ずつ体内に投与し、免疫系を徐々にアレルゲンに慣れさせていく減感作療法の一種である。日本ではスギ花粉症とダニアレルギー(通年性)の2つに対して保険適用が認められている。自宅で毎日アレルゲンエキス(錠剤)を舌の下に1分間保持する治療法であり、3年〜5年にわたり継続することで、約8割の患者に「症状の完全消失」あるいは「薬の減量・症状の大幅な軽減」という明確な改善効果が報告されている。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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