リネンと麻の違いとは?実は知っておくべき決定的な差と失敗ゼロの選び方
「麻」とひとくくりにされた製品の中でも、リネン(亜麻)とラミー(苧麻)の性能差は歴然としています。店頭で「麻とリネン、どっちが涼しいのか?」「何が違うのか?」と迷ったときは、原料となる植物の成育環境と繊維の微細構造の違いに目を向ける必要があります。
両者の決定的な差を理解するために、アパレルや寝具で多用される代表的な4大麻繊維の特性を比較データとしてまとめました。
データから浮き彫りになるのは、「純粋な涼しさとシャリ感の強さではラミーが勝り、肌当たりの柔らかさと上品さではリネンが圧倒する」という事実です。ラミーの熱伝導率は天然繊維の中で最も高く、触れた瞬間に肌の熱を奪う「接触冷感値(q-max)」に優れています。湿度の高い日本の真夏に肌へ密着せず、風をスースー通す爽快感という点ではラミーに軍配が上がります。
一方で、ラミーは繊維断面が太くコシが強すぎるため、皮膚の薄い人にはゴワつきやすく感じられます。この弱点を補い、シルクに次ぐようななめらかな落ち感とドレープ性を実現したのがリネンです。亜麻の繊維は節(ネップ)が丸みを帯びており、繊度も細いため、しっとりと肌に寄り添う快適さを生み出します。