スターリンク衛星は今日日本で見える?夜空の光の列の正体と観測予測
SNS上には時折、「スターリンクを見た」と投稿されながら、実際には航空機や火球(流星)であるケースが散見されます。スターリンク目撃情報の真相を正しく読み解くためには、夜空を横切る他の飛行物体との明確な違いを知っておく必要があります。
最も大きな違いは「点滅の有無」と「音」です。航空機は航空法に基づき、翼端の赤や緑の航行灯、および胴体上下の白いストロボライトを一定周期で激しく点滅させています。また、低空を飛行するため重低音のエンジン音が届きます。一方、スターリンク衛星は太陽光の反射で光っているだけなので、一切点滅せず、完全に無音で滑るように一定の速度で移動します。
また、流星や火球は「一瞬(数秒以内)で激しく発光して燃え尽きる」のに対し、スターリンクは数分間にわたって夜空を横断します。急旋回や停止を行うことも軌道力学上あり得ないため、ジグザグに動いた場合はドローンや他の航空現象を疑うべきです。
もう一つの盲点は、スペースXが近年の衛星に施している「低反射コーティング(バイザーサット技術など)」の影響です。天文学界からの光害(こうがい)批判を受け、同社は運用高度に達した衛星の反射率を意図的に抑えています。その結果、「昔ほど目立たない」個体も増えており、肉眼で明瞭に見えるチャンスは、打ち上げ直後の上昇フェーズに集中しているという実態があります。