マスク越しに叫び続けた20年 なぜ「横山緑」の暗黒放送は2026年の配信戦国時代でも消えないのか

マスク越しに叫び続けた20年 なぜ「横山緑」の暗黒放送は2026年の配信戦国時代でも消えないのかの全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。

2000年代後半、ニコニコ生放送の産声とともに始まった「暗黒放送」。それは、それまでのテレビや既存メディアが提供する洗練された「番組」とは真逆の存在だった。カメラの前で黒覆面をかぶった男が、時に怒号を飛ばし、時にリスナーからの容赦ない罵詈雑言に晒される。この狂気とユーモアが背中合わせになったスタイルは、瞬く間にネット上の若者たちを虜にした。

当時、誰にでも動画を生配信できる環境が整い始めたばかりだった。台本もなく、何が起こるか予測不能なドキュメンタリー的スリル。それを真っ先にエンターテインメントへと昇華させた功績は大きい。今日の個人配信者が当たり前のように行う「雑談配信」や「凸待ち」といったフォーマットの骨組みは、間違いなく彼らが手探りで築き上げたものだ。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。