なぜ過疎地に人が殺到?「夢づくり会館」が起こした居場所革命の真相

なぜ過疎地に人が殺到?「夢づくり会館」が起こした居場所革命の真相とは一体何なのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

自動ドアの先にある吹き抜けのロビーを見渡せば、従来の公共施設にあった「お役所仕事の気配」が跡形もなく消えていることに気づく。壁一面に貼られていた色あせた防犯ポスターや無機質な利用規約の看板は姿を消した。代わりに視界へ飛び込んでくるのは、手書きのプロジェクトボード、クラフトビールの空き瓶を利用した一輪挿し、そして誰もが勝手に本を持ち寄れるシェア本棚だ。

受付のカウンターに座るのは、かつて市役所で定年まで勤め上げた男性と、都心のIT企業から完全リモートで移住してきた若者。このちぐはぐなペアが冗談を交わしながら、来訪者を名前で呼び止める。ここには、管理する側とされる側の断絶がない。ルールで縛り付けるのをやめ、偶発的な出会いを面白がる空気が、自然と人を引き寄せる磁場を生み出している。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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