プロテインは筋トレ前後どっち?最新エビデンスが明かす黄金ルール
「飲むタイミング次第で筋肉のつき方が激変する」という噂の裏で、見落とされがちな盲点こそが「筋トレ前の栄養状態」です。仕事終わりや起床直後など、胃袋が空っぽの状態で高強度トレーニングに挑む行為は、筋肉を増やすどころか自ら削り取っている状態に他なりません。
血中のアミノ酸が枯渇した状態で負荷をかけると、人体はエネルギー不足を補うために自らの筋肉を分解してアミノ酸を取り出そうとします。これこそがトレーニーが最も恐れる空腹時筋トレのカタボリックです。どんなに重いバーベルを挙げても、分解速度が合成速度を上回ってしまえば、筋肥大は望めません。
ここに、筋トレ前プロテインの効果と理由が存在します。一般的なホエイプロテイン吸収時間は摂取からおよそ60分から120分。トレーニング開始の60分前にプロテインを飲んでおけば、バーベルを握り始めるまさにその瞬間に血中アミノ酸濃度がピークに達します。筋肉の分解をリアルタイムでブロックしながら、同時に合成のシグナルを打ち込めるため、筋トレ前の摂取は極めて理にかなった防御策となるのです。
なお、胃腸への負担を考慮してトレーニング開始まで30分を切っている場合は、消化工程を必要とせず15〜30分で素早く血中に届くEAAとプロテインの使い分けを意識し、アミノ酸サプリメント(EAAやBCAA)に切り替える判断が賢明です。