顔が黒い病気の原因とは?日焼けと違う急な色素沈着と受診目安

顔が黒い病気の原因とは?日焼けと違う急な色素沈着と受診目安について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をお届けします。

顔全体がまるでバカンス帰りのように赤黒いブロンズ色(小麦色)に変化する代表的な内分泌疾患が、「アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)」です。副腎皮質が破壊されることで、生命維持に不可欠なホルモンであるコルチゾールの分泌が著しく低下します。

身体は不足したホルモンを補おうとして、脳の視床下部・下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を大量に分泌します。このACTHの前駆物質にはメラニン細胞刺激ホルモン(MSH)の配列が含まれているため、結果として全身のメラノサイトが過剰に活性化し、激しい色素沈着が引き起こされるという仕組みです。

アジソン病における顔が黒い症状の大きな特徴は、露出部だけでなく、日光が当たらない粘膜や摩擦を受けやすい部位に顕著な黒ずみが現れる点です。具体的には、唇・歯ぐき・口腔粘膜の青黒い色素斑、手のひらのシワ、肘や膝の関節部、下着の締め付け部位などが黒褐色になります。慢性的な疲労感、低血圧、吐き気、体重減少などを伴う場合、内分泌専門医による血中ホルモン検査が不可欠です。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。