失業保険を一度もらうと次は損?2回目の受給条件とリセットの真相

失業保険を一度もらうと次は損?2回目の受給条件とリセットの真相の詳細について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

雇用保険の被保険者期間は、働く者にとって目に見えない「蓄積された資産」です。基本手当を受給することは、その資産を取り崩して現金化することに他なりません。キャリアと生活の防衛という観点から、どのような人が受給すべきで、どのような人が受給を控えるべきかの明確な判断基準を提示します。

失業保険を迷わず受給すべき人の条件

  • 次の転職先が決まっておらず、当面の生活資金に不安がある人:目先の生活破綻を防ぐセーフティネットとして、制度本来の目的どおり即座に申請すべきです。
  • 心身の不調により、数か月から半年以上の休養を必要としている人:医師の診断書等をハローワークに提出することで、受給期間の延長や特定理由離職者としての認定を受け、治療に専念する土台を作ることができます。
  • 未経験分野へのキャリアチェンジに向け、職業訓練の受講を検討している人:ハローワークの公共職業訓練(ハロートレーニング)を受講する場合、訓練期間中は基本手当の支給が延長されるなど大きな金銭的支援を受けられます。

あえて受給せず「加入期間を温存」すべき人の条件

  • すでに転職先の内定を得ている、または退職後1〜2か月以内に転職する見込みが高い人:受給手続きを行わなければ、前職の加入期間は「1年以内の転職」を条件に次の会社へ合算されます。長期勤続の年数を維持しておくことで、万が一将来の会社都合退職や大規模リストラに巻き込まれた際、手厚い所定給付日数を確保できます。
  • 次の職場が試用期間付き、またはベンチャーやスタートアップ企業である人:入社直後の環境変化やカルチャーマッチに不確実性が伴う場合、雇用保険の期間を通算させておくことが最良の保険となります。前職で長い勤務実績があれば、万が一の早期離職時にも前職分の期間を合算して手当を請求できるセーフティネットが維持されます。

雇用保険の受給権を行使することは「自己都合」と「自己防衛」の天秤です。受給した瞬間にセーフティネットのメーターがゼロに戻るという事実を冷静に計算に入れた上で、申請の可否を決断することが求められます。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。