S字結腸とは?左下腹部痛や便秘に潜む病気と受診の目安を徹底解説

S字結腸とは?左下腹部痛や便秘に潜む病気と受診の目安を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

ネット上のヘルスケア情報や個人の体験談には、医学的に非常に危険な誤認が散見されます。特に多い3つの誤解を是正します。

誤解①:「便潜血検査で陰性だったから、大腸がんは100%ない」
これは最も重大な盲点です。便潜血検査は非常に優れたスクリーニング法ですが、便がポリープやがんの表面を擦過して出血しない限り陽性にはなりません。特に早期の病変や平坦型の病変では、がんが存在していても約30%〜50%の偽陰性(見逃し)が発生します。「陰性だから安心」ではなく、便通異常や痛みが続く場合は内視鏡による直接観察が必要です。

誤解②:「市販の便秘薬を飲んで出ているなら様子を見てよい」
アントラキノン系などの刺激性下剤を長期間連用すると、大腸の粘膜が真っ黒に変色する「大腸黒皮症(メラノーシス・コリ)」を引き起こし、腸管の自立的な蠕動運動が失われていきます。薬に頼ることでS状結腸の内圧異常やポリープの存在が覆い隠され、病状を水面下で進行させてしまうリスクがあります。

誤解③:「20代〜30代の若年層だからがんは関係ない」
大腸がんの好発年齢は50代以降ですが、欧米および日本国内の疫学調査において、若年層の大腸がん罹患率は増加傾向が報告されています。遺伝性大腸がん(リンチ症候群や家族性大腸腺腫症)の素因を持つ場合、30代であってもS状結腸に進行がんができる事例は決して例外ではありません。「若いから痔に決まっている」という思い込みは即刻捨てるべきです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。