伝説の「巨大水槽」は今どうなっているのか?閉館から3年、東海大学海洋科学博物館が挑む「一般公開なき」新たな存在意義
この博物館の最大の強みは、単なる展示施設ではなく、本格的な実験設備を併設していた点にある。特に、津波の発生メカニズムを視覚的に再現できる大型水槽は、防災研究において今なお現役だ。南海トラフ巨大地震の脅威が現実味を帯びる中、この水槽を用いたシミュレーションは極めて重要な意味を持つ。
「ここでしかできない実験がある」と、若手研究者は語る。コンピューターグラフィックスだけでは再現しきれない、リアルな水の動きとエネルギーの伝播。それを物理的に観察できる環境が、この三保の地に残されていることの価値は計り知れない。