突然の失神は心臓の警告?三度房室ブロックの心電図特徴と最新治療法

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三度房室ブロックの確定診断において、12誘導心電図の読影は最重要の鍵を握ります。波形観察において最も特徴的な現象が、心房の電気的興奮を示す「P波」と、心室の収縮を示す「QRS波」が互いに無関係なリズムで出現する房室解離 P波とQRS波の完全な独立現象です。

健常な心電図では、1つのP波に対して一定のPQ時間(0.12〜0.20秒)を保って1つのQRS波が追従します。しかし、三度房室ブロックでは次のような三度房室ブロック 心電図特徴が明瞭に確認されます。

  • P波の規則性:洞結節が正常であれば、P波は毎分60〜80回程度の規則正しい間隔(P-P間隔一定)で出現する。
  • QRS波の規則性:心室の補充調律によって作られるQRS波も、独自の遅いペース(毎分30〜40回程度、R-R間隔一定)で規則正しく現れる。
  • P-R関係の消失:P波とQRS波の間に一切の規則的な関係性がなく、P波がQRS波の直前、直後、さらにはST部分やT波の中に重なるように出現する。

臨床現場では、部分的に伝導が途切れるモビッツII型 高度房室ブロックとの厳密な識別が求められます。モビッツII型では突然QRS波が脱落するものの、伝導している拍動ではPQ時間が一定です。また、高度房室ブロックは「2対1」や「3対1」のように間引きされながらも一部の刺激が伝わっています。これに対し、三度房室ブロックは心房から心室への電気の架け橋が100%途切れており、心房の刺激が心室を興奮させることは一度もありません。

さらに、補充調律が発生している部位によって心電図の見た目と危険度は大きく異なります。房室結節の比較的浅い部位(接合部)から生じる補充収縮はQRS幅が狭く(ナローQRS)、比較的安定していますが、心室内のヒス束より遠位から生じる補充収縮はQRS幅が広く(ワイドQRS)、脈拍は毎分20〜30回台まで低下し、いつ停止してもおかしくない極めて危険な兆候とみなされます。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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