静止膜電位とは?細胞内がマイナスになる理由と活動電位の違いを完全解説
Q1:静止膜電位がゼロになると人間はどうなりますか?
A1:細胞内外の電位差が消失することは、生物学的な「細胞死」を意味します。活動電位を発生させることが不可能になるため、脳の神経伝達も心臓の拍動も完全に停止します。死後硬直が起こる理由の一つも、ATPが枯渇してナトリウムカリウムポンプが止まり、イオン勾配と膜電位が消失していくプロセスと密接に関わっています。
Q2:なぜナトリウムイオンは静止時に細胞内へあまり入ってこないのですか?
A2:安静時の細胞膜にはNa+を通す漏洩チャネルが極めて少なく、電位依存性Na+チャネルのゲートも固く閉じられているためです。電気的・濃度的な観点からは「猛烈に細胞内へ入りたい」状態にありますが、膜の透過性がほぼゼロに遮断されているため、侵入することができません。
Q3:ネルンストの式を国家試験で実際に計算させられることはありますか?
A3:医師国家試験や薬剤師国家試験、臨床工学技士の試験において、対数計算を含む数値導出が出題されるケースがあります。ただし、看護師や理学療法士の試験では複雑な手計算よりも、「細胞外液のK+濃度が上昇すると、平衡電位はマイナス側へ行くのかプラス側へ行くのか」といった定性的な方向性を問う問題が主流です。