キングバンブーの育て方徹底解説|葉が黄色くなる原因と復活の極意
雑貨店やインテリアショップでガラス瓶に入って販売されているキングバンブーの多くは、水耕栽培(水挿し)やハイドロカルチャー(人工発泡煉石)で仕立てられています。水だけで育てるスタイルは、土を使わないためコバエや害虫が発生せず、清潔でお手入れが簡単に思えますが、実は中長期的な育成における罠が潜んでいます。
水耕栽培を成功させるための必須条件は、水中の酸素濃度と水質の清浄性をいかに維持するかです。気温が上がる夏場は、水中に雑菌やアオコ(藻類)が繁殖しやすく、水温が上がると溶存酸素量が低下して一気に根が腐敗します。水耕栽培を維持する場合、以下のルールが必須です。
- 水替えは夏場なら1〜2日に1回、冬場でも最低週1回は全量を入れ替える。
- 根の先端だけでなく、ガラス容器のぬめりをブラシや中性洗剤で徹底的に洗い流す。
- 根全体を水に浸けず、根の体積の3分の1から半分程度は空気中に露出させて呼吸を確保する。
- 水質浄化剤としてミリオンA(ゼオライト)を容器の底に薄く敷き詰める。
しかしながら、水耕栽培で供給できる栄養素は微々たるものであり、水だけでは幹を太らせたり新しい力強いシュートを伸ばしたりすることは困難です。長年水耕で育てていると徐々に幹が痩せ細り、最終的に株が消耗して枯死に至るケースが少なくありません。株を大きく力強く成長させたいのであれば、気温が安定して根の再生力が最大化する5月〜7月に土植えへシフトするのが定石です。
土への植え替えでは、用土の選定が生命線となります。キングバンブーは水はけと通気性を強く好むため、粘り気の強い安価な園芸用土単体では根腐れを誘発します。おすすめの黄金配合は、「市販の観葉植物用培養土:赤玉土小粒:軽石またはパーライト」を「6:3:1」の割合でブレンドした通気性抜群の用土です。鉢底には必ず鉢底石を2〜3センチ敷き詰め、排水性を万全に整えてください。