Aiスーパー撤退の街でなぜ?「ではらストアー」に行列ができる衝撃の真相
夕方4時。揚げ油のパチパチという跳ねる音が響き渡ると、惣菜コーナーの前に人だかりができる。並ぶのは、茶色一色の揚げ物と、煮崩れした肉じゃが、そして形が不揃いなポテトサラダだ。
映えとは無縁。だが、飛ぶように売れていく。大手コンビニが推し進めるセントラルキッチン仕込みの均一な味付けに、人々は静かに飽き飽きしていた。工場で作られた無菌の味ではなく、調味料の目分量が生む日替わりの揺らぎ。火曜日だけ少し甘くなる玉子焼きや、ニンニクを効かせすぎた唐揚げ。その「ブレ」こそが、家庭料理の温もりそのものとして消費者の舌を刺す。
毎日同じ味を提供することが正義とされた流通業界の常識は、2026年の食卓で音を立てて崩れ落ちつつある。計算され尽くしたカロリーや添加物の少なさよりも、油の香ばしさと作り手の体温が選ばれているのだ。