世界最強と呼ばれた「死神の唐辛子」は今どこへ?激辛ブームが変えた食文化と危険なリアル

世界最強と呼ばれた「死神の唐辛子」は今どこへ?激辛ブームが変えた食文化と危険なリアルの背景について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

辛さを測る単位「スコヴィル値(SHU)」において、ハバネロが約20万〜30万SHUであるのに対し、この死神は平均150万SHU、最大で220万SHU近くに達する。タバスコの約500倍という数値は、もはや食材というよりも兵器に近い。ブリーダーであるエド・カリー氏がサウスカロライナ州で生み出したこの品種は、中国産の猛毒唐辛子とパキスタンのハバネロを交配させた悪魔の結晶だ。

特徴的なのは、実の先端に生えた蠍の針のような「サソリの尾」だ。赤く波打つシワシワの皮の中には、カプサイシノイドが凝縮されたオイルがぎっしりと詰まっている。触るだけでも皮膚が熱を持ち、調理中の空気を吸い込むだけで咳き込む。もはや調理現場というより、化学実験室の趣である。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。