初心者必見!スターチスの育て方完全版|枯れる理由と極上ドライの技
都市部の住宅環境で最も確実な成果を出せるのが、移動の利く深鉢を用いたスターチスのプランター栽培方法です。直根性で地中深く根を伸ばす性質があるため、底の浅いプランターではなく、深さ25cm以上の深型鉢(8号鉢に1株、長鉢なら株間25cm)を用意し、鉢底石をたっぷり敷き詰めて通気性を確保します。
苗をポットから抜き取ったら、「根鉢は絶対にほぐさず、土を崩さないまま」掘った穴へそっと据え置きます。ウォータースペースをしっかり確保し、地際が埋まりすぎないよう浅植え気味にセットするのが根首の腐敗を防ぐテクニックです。
生育過程において、仕立て方を左右するのがスターチスの切り戻しと摘心の判断です。一般的なシヌアータ種は、中央から立ち上がる主茎(1番花)を真っ直ぐ伸ばして太い切り花を収穫するのが醍醐味であるため、主茎を途中で止める摘心(ピンチ)は原則として行いません。ただし、分岐を増やして多数の小輪を楽しみたい矮性品種や宿根リモニウムの場合、本葉が8〜10枚展開した段階で成長点を軽く摘心すると、側枝の発生が促されます。
開花中、次々に咲き進む花茎は、全体の7〜8割が開花したところで根元から数センチ残してカット(切り戻し)します。咲き終わった花を株に残しておくと結実のためにエネルギーを消耗し、株自体の寿命を縮めるため、早めの収穫を兼ねた切り戻しが次の花芽を呼び込む鍵となります。
栄養管理におけるスターチスの肥料と追肥のタイミングは、「控えめ」を意識することが鉄則です。窒素過多になると葉ばかりが茂って花茎が軟弱になり、病原菌に侵されやすくなります。施肥スケジュールは以下の2点に絞り込みます。
- 冬越し中(1月下旬〜2月上旬):寒肥として緩効性の骨粉入り油かすや固形化成肥料を株元から離れた鉢端に微量施す。
- 花茎伸長期(3月〜5月):花穂が立ち上がり始めたら、2週間に1回の頻度でリン酸・カリ成分が高めの液体肥料(N-P-K比率が4-6-6や0-6-4など)を通常の2倍に薄めて水やり代わりに投与する。